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身体運動文化学会第22回大会報告

 2017 年 12 月 9 日(土)~10 日(日)、筑波大学筑波キャンパスにおいて、第22回身体運動文化学会大会が行われました。今大会は「武道の教育力」をテーマに、「筑波大学・武道ワールド」との共催で開催されました。
記念講演では、筑波大学名誉教授で、(株)フットボールクラブ水戸ホーリーホックス顧問の萩原武久 氏をお招きし、「身体運動を通して人を育てる」をテーマにご講演をいただきました。Jリーグのサッカーチームを育成されたご経験を盛り込みながら、スポーツの思想が人を育てるのにどのような影響があるのかをお話いただきました。
シンポジウムでは、海外からの研究者、武道実践者を招き、「武道の教育力 Concerning Educational Aspect of Budo」について活発な討論が行われました。
シンポジウムでは、はじめに前林清和氏(神戸学院大学)より「身体を通して心を変える」、ミハリク・フノール氏(ハンガリー剣道・居合道・杖道連盟)より「欧州における教育としての武道」のご講演が行われ、続いて大石純子氏(筑波大学)による「武道教育現場を知る」をテーマにした調査報告が紹介されました。それらの情報提供ののちに、日本武道学会理事長の桑森真介氏、ハンガリーのForum for Budo Culture (NPO)の阿部哲史氏、台湾師範大学の林伯修氏、ルーマニア・アメリカ大学の川本千夏氏、都城東高等学校教諭の石窪真一氏を交えた活発な討論が行われました。多くの会員、研究者や大学生が参加したシンポジウムは熱心な意見交換が行われる時間となりました。
2日目には一般研究発表が行われました。人文社会学系、自然科学系、心理学系など様々な分野からの9題の発表がありました。色々な分野の研究者が集い、学際的な議論が行われるのは本学会の特徴でもあります。「武道ワールド」との共催であり多くの参加者が集まった本大会は、盛会のうちに終了しました。

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