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身体運動文化学会第25回大会(大阪体育大学)報告

 2020年12月12日(土)、13日(日)、大阪体育大学において身体運動文化学会創立25周年記念国際大会が開催されました。今年度は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、リモートでの開催となりました。

 今大会は、学会初となる「祭り」をメインテーマに掲げ、初日の基調講演では、河合克昭先生(久米田高校校長)より、「岸和田祭における運動連携 ~曳き手一丸となって極める“やり回し”~」というテーマで講演が行われました。大阪泉州地区で最も有名とされる「だんじり祭り」の魅力や曳き手の役割、連携の仕方など、ご自身の経験をもとに、普段では聞けない貴重な講演をいただきました。その後のシンポジウムでは、李承洙先生(韓国中央大学校教授)、岩瀬裕子先生(東京都立大学院博士研究員)、大森重宜先生(金沢星稜大学教授)の3名の先生方より、「祭りにみる身体の静と動」というテーマのもと、講演が行われました。李先生は、2011年にユネスコ人類無形文化遺産に登録された大道芸の「綱渡り」、岩瀬先生は、スペインのカタルーニャ州に伝わる「人間の塔」、大森先生には、能登半島の「青柏祭」、「熊甲旗竿祭」など、それぞれ専門とされている研究について、貴重な講演が行われました。講演の後には、参加者と質疑応答が行われ、活発な議論が展開されました。

 大会2日目には、一般研究発表会が行われました。本年度も様々な分野より7名の演者から発表が行われ、学際的な議論が深まりました。また、参加者との質疑応答も活発に展開されました。

 総会では、本学会大会で発表をいただいた、北川修平さん(広島大学大学院)、南方隆太さん(筑波大学大学院)の2名に若手奨励賞の表彰が行われました。学会25周年という節目となる大会を大阪体育大学の母体である浪商学園創立100周年記念事業の一環として開催をさせていただき、加えてコロナ禍の中、多くの先生方のご協力・ご支援により、開催することができました。この場を借りて、改めて心より御礼を申し上げます。

身体運動文化学会第25回記念国際大会大会事務局長
村上 雷多

基調講演「岸和田祭における運動連携 ~曳き手一丸となって極める“やり回し”~」河合克昭 氏
シンポジウム「祭りにみる身体の静と動」 左上からシンポジストの李承洙氏、岩瀬裕子氏、大森重宜氏、左下から、指定討論者の田里 千代 氏、コーディネーターの軽米克尊 氏
新型コロナウイルス感染拡大の影響でオンラインで大会が開催された

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