2021年10月9日(土)、10日(日)、国際武道大学において身体運動文化学会第26回大会が開催されました。昨年に引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、リモートでの開催となりました。
今大会は、国際武道大学での開催ということで身体運動文化の中でも「武道」をメインテーマとして掲げ、初日の基調講演では、大保木輝雄先生(日本武道学会会長)より、「世界に発信したい日本武道の心」というテーマでご講演をいただきました。武道に関する国内外に発信された著作を取り上げつつ、世界に発信するべき武道の日本的な「対面文化」について貴重なご講演をいただきました。その後、柔道の増地克之先生(筑波大学)、剣道の阿部哲史先生(国際武道大学/ハンガリー)、弓道の松尾牧則先生(筑波大学)、空手道の三村由紀先生(防衛大学校)また話題提供者として開催校である国際武道大学の井島章先生、丸橋利夫先生の6名の先生方により、「武道の国際化―国際社会における競技と文化の融合」というテーマのもとシンポジウムが行われました。先生方がご専門とされている武道の立場から、各種目における競技的側面と文化的側面、国際化における問題点、今後の展望等について貴重なご講演が行われました。また話題提供者の先生方には国際武道大学で行われている取り組みとして、外国人留学生を対象とした別科専修課程についてのご説明をいただきました。その後、先生方での議論及び参加者との質疑応答が行われ、活発なシンポジウムが展開されました。
大会2日目には、一般研究発表会が行われました。本年度も様々な分野より9名の演者から発表が行われ、学際的な議論が深まりました。また、参加者との質疑応答も活発に展開されました。
総会では、本学会大会で発表をいただいた、周藤和樹先生(天理大学大学院)、上宇都鉄舟先生(国際武道大学)の2名に若手奨励賞の表彰が行われました。昨年に引き続きリモート開催となってしまいましたが、多くの先生方のご協力・ご支援により、開催することができました。この場を借りて、改めて心より御礼を申し上げます。
身体運動文化学会第26回大会事務局長
筒井 雄大